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2018-07-17 23:21:16

小さい頃の遊びは”一人ジェンガ”人気ボードゲーム『東京サイドキック』を生んだ鬼才『江見裕介』の生き方に迫る【第一回 教えて! ボドゲの神さま】

ゲーム好き俳優の榎ちひろと、ゲームデザイナー島津岳弘が、ボードゲームの神様たちに話を聞いていくインタビュー連載『教えて! ボドゲの神さま』。

記念すべき第一回となる今回は、カードゲームの制作販売、またボードゲームカフェの経営も行っている株式会社リトルフューチャーの若き代表『江見裕介』氏に、代表になるまでの経緯、どのようにしてボードゲームを制作しているのか、話題の新作ボードゲーム「東京サイドキック」についてを深くえぐるように話を伺うことができた。

【お知らせ】なお、本インタビューはYouTubeチャンネルで近日中に公開致します。実際のインタビュー動画は下記チャンネルにて御覧ください。お待たせを致しまして申し訳ございませんが何卒よろしくお願いいたします。

チャンネル名:fGame -エフゲーム-「旧:無料ゲームクラブ」
URL:https://www.youtube.com/channel/UCzpFog9i6PfezFbKS_aEIkg

二十歳で全国トップクラスの営業マン、月の手取りは100万!?


(左から、榎ちひろ、江見裕介氏、島津岳弘。)

一同:島津岳弘と、榎ちひろの「教えて! ボドゲの神さま」

榎ちひろ(以下、榎):はじまりました。

島津岳弘(以下、島津):はじまりました。

江見裕介氏(以下、江見):第一回目ですね。

榎:そうなんですよ、初、一回目。

島津:記念すべき第一回ということで。

江見:伝説の始まりですね。

榎:伝説の始まりですよ、証人ですよ、生き証人ですよ。

島津:はい、というわけで、この番組はわたくし、へっぽこゲームデザイナーの島津と、役者の榎ちひろが、いろんなボードゲーム業界の方たちをお呼びしてお話を聞くという番組となっております。

江見:そんなへりくだる感じなんですか(笑)。へっぽこじゃないじゃないですか。

島津:いやぁ、新人なものでして、へこへこしてます。

榎:さぁ、ということで、記念すべき第一回目のゲスト、自己紹介をお願いします。

江見:株式会社リトルフューチャーの代表の江見裕介です。

榎:今をときめく江見さんが来てくれました。

江見:そうでもないですけどね。

榎:みんなでへりくだっていくんですね(笑)。
じゃあ、これを見ている方、ご存知ない方もいると思いますので簡単な自己紹介をお願いしていただきたいんですけれど、江見さんは今はボードゲームを作っていらっしゃって、後はボードゲームカフェも経営しているという、お金が増えて増えてしょうがないという方なんですけど。

(江見さんが運営しているボーゲームカフェ「リトルケイブ新宿店」すごいオシャレ)

江見:そうでもない(笑)。

榎:簡単な経歴というところですと、ボードゲームを作り出したり、ボードゲームカフェをやりだしたところに至るまでを教えていただきたいんですけど。
そもそも、お仕事としてやっているわけじゃないですか、その前は何をやっていたんですか?

江見:起業するんですけど、その前が僕営業マンだったんですけど。

榎:営業マン! なんの営業をしてたんですか?

江見:学校に入ってもらうため、カルチャースクール。

榎:うちのスクールに入らないか。

江見:はい、僕はこう見えて、美容師の資格を持っていて。

榎:美容師って髪の毛をこういう、ああ、美容師っぽいですね。

(髪の毛をこうチャキチャキチャキチャキ)

江見:打ち合わせにない話をどんどんしていくっていう。

榎:おもしろいですね(笑)。

江見:メイクアップ系のスクールの営業だったんですよ。

江見:その時は、二十歳くらいで全国トップクラスの営業マンで、月手取り100万もらってたんですよ。

榎:あら、すっご、それを全部すてたんですか。

江見:それからいろいろあって、起業すっかってなって、パソコン触ったこともあるしWEB制作やるかなって。

榎:学校は美容師の専門学校に行き、美容師の資格を取り、美容師にはなったんですか?

江見:美容師にはならなかったんですよ。

榎:美容師の資格をとって、その母校ですか?

江見:母校じゃないですね。

榎:母校じゃないんだ(笑)。なんだなんだ。

江見:美容師はしたくないけど、美容関係の仕事はしたいなって思って。

榎:営業しますと、そしたらちょっと開眼して、月100万くらい営業でバンバンとっちゃって。

江見:オープンカーとか乗ってましたから。

榎:うーっわ、いやらしーな、そういう美容師さんっていますけどね、そうなっちゃった。そこからどうしてこの業界に?

江見:やることやったし、やめようかって思ってWEBやっかってなって。

榎:それは一からですか、パソコンは使えるしみたいな。

江見:一応できてたんですけど、営業はできたんで、とりあえず200万くらいの案件とってきて。
ホームページどうやって作るんだっけ、今の時代すごくて、検索したらたいてい出てくるんですよ。

榎:検索してでてくるスキルを200万で売る。

江見:そうそう、請け負ってやるっていう。

榎:すっごい、営業できればなんでもできるってことですかね、もう鏡のような商売人ですね、じゃあ大口とかを口八町手八丁で、そうやって案件決めていって。
そっからググってホームページを作っていう。

江見:最低な奴みたいになってます?(笑)。

榎:だいぶ僕、最低なやつとして説明してますよ(笑)。それで最低な生活をされてきた。

江見:そうですね、最低な生活をして(笑)。

人の言うことを聞くのがすごく嫌いなんですよ。

(江見さんの快進撃に鳩が豆鉄砲を食ったよう顔になる)

榎:それはそれで結構儲かってたわけですよね。

江見:まぁ、そう、まぁまぁ。

榎:お金がほしければ決めてくれば良いわけですもんね、それでWEB制作をやってたわけですか。

江見:1年ちょいくらい。

榎:1年くらいやりました、その次は?

江見:WEBの仕事って相手のリクエスト通りにやらなきゃいけないんですけど、僕、人の言うことを聞くのがすごく嫌いなんですよ。

榎:人の言うこと聞くのが嫌いな人がやっちゃいけない仕事ですよね(笑) 。お客様の要望に答えたデザイニングをするっていう。

江見:仕事は取れるんですけど、言うことを聞くのは嫌だって。

榎:意味がわからないですけどね(笑)。

島津:どこに行こうとしているのか、謎だ。

榎:それで嫌になりましたと。

江見:言うこと聞かないことをしようと思って、それでボードゲームは好きだったんで、「サンゴク」っていう三国志のを作って、それがたまたま1万個売れちゃって。

榎:今さらっと言いましたね。

島津:すごいこと言いましたね。

榎:パワーワードなことを、たまたま1万個売れましたと。

(たまたま1万個売れたというボードゲーム……なんだ、天才か)

江見:それで言うこと聞くのやめよって思って、そこでWEBはやめました。

榎:WEBやめて、そこからボードゲームクリエイターとして、凄いですねたまたま1万個、なんだボードゲームちょろいなって思っちゃいますよね。

島津:絶対この発言聞いて勘違いしてちょろいなって思ってゲーム作り始める人いますよ。

榎:でもいたらいいと思いますよ、とりあえず作ってみたらわかると思います、作ってみないとわからないことって色々あるじゃないですか。

江見:ただ、このWEB媒体にクレームは欲しくないですよね? クレームは僕にいきますかね?

榎:そうですね、クレームは全て本人に、江見さんにお願いします(笑)。

子供の頃は一人ジェンガとかしてました……(笑)

榎:なるほど、面白い経歴ですね。

島津:なかなかボードゲームの話が出てこなくて。

江見:20代に調子乗ってたって話しかしてないですね。

榎:でもすごいですね、そうやって20代を送って、そこからいよいよボードゲームを、好きだったってことは遊びとしてやってたってことですよね。

江見:そうです。

榎:逆にボードゲームを好きになるきっかけはあったんですか? ゲームは好きだったんですか?

江見:ゲームはもともと好きで子供の頃から。

榎:ちっちゃい頃から、それはボードゲームといわゆるアナログゲーム?

江見:そうです。

榎:出会いというか、最初のアナログゲームとの出会いは?

江見:最初の出会いですか、出会いはジェンガとかじゃないですか。

榎:お家にあったんですか?「裕介ジェンガで遊ばないか」って。

江見:僕、子供の頃、わりと両親が共働きだったので一人で遊ぶのが多かったので、一人でジェンガとかしてました……(笑)。

榎:一人でジェンガ泣きそう(笑)。

江見:矢井田瞳であるんですよ、「一人ジェンガ」って曲が。

榎:あるんですか(笑)。それを聞くと思い出しちゃうんですか、あの頃の僕を。面白かったんですか? 一人でジェンガは。

江見:大抵一人でしか遊ばなかったので、なんでも楽しいですよ(笑)。

榎:なんでも楽しい人生なんですね。

江見:なんでも楽しいですね。

(一人ジェンガ……、これは涙なしでは聞けない)

榎:それが小学生のころ?

江見:そうですね、小学校のころはそうですね、サッカー部とかバスケ部とか学校の中でクラブがあるんですけど、ゲーム部っていうのに入って。

榎:小学校でないですよねゲーム部って?

島津:高校とかだったら普通にありそうですけどね。

榎:最近人狼部とか増えてますけど、ゲーム部、小学校で、なにをしていたんですか?

江見:ゲームを作ったり遊んだりするんですけど、そこで、ひたすらビー玉を転がすようなゲームを作ったりとか。

榎:いわゆる、皆でカタンでもするかっていうわけじゃなくオリジナルのゲームをみんなで作っちゃうぞっていう。

江見:そうですね、でもなんか、将棋のバリアントルールとかあるじゃないですか、外周ぐるぐるまわったり。

榎:回り将棋とか。

江見:そう、そういういういろんなのを教えてくれる場所でもあったので。

榎:遊び方を先生に教えてもらって、でも自分たちでもビー玉でゲーム作ろうみたいな、じゃあ一番小学校のころからボードゲームクリエイターの片鱗は見せていたわけですね。

江見:そうですね。

榎:一番最初の「サンゴク」っていうのを作って一万個売ったって言いましたけど、その前に小学校で実は作っていたってわけですね。

江見:そうですね、始まりは針金をペンチで切ってゲームをするっていう。針金をペンチで切ってバランスゲームするっていう。

榎:なるほど、じゃあこんど再販しましょうか(笑)。リトルフューチャーで、それ1万個売れたらすごいですよ。

江見:クリーニング店のハンガーありますね、あれで作れるんで。

榎:なるほど、じゃあこんど再販しますので。

江見:しない(笑)。

(針金のバランスを取るだけのゲームなんて戦時中の子供でもやらないぜ!)

その年に出たエロゲはほとんどやってました

(昔を思い出したのか、火が付きだした江見さん)

榎:小学校のころからゲームには親しんでいて、作ることも経験していてっていう少年時代を過ごしていて。

江見:そうですね、あとはパソコンでゲームしかしなかったですね。

榎:パソコンはいつからですか?

江見:パソコンは小2くらいですね。

榎:早いですね、小2でパソコン買ってくれたわけですか。

江見:そうですね、95とかありましたね。

榎:結構裕福なお宅ですね、小学生でその当時のパソコンいうたらサラリーマンが一ヶ月働いてもどうだくらいの、すごい、あれでしょ、NECがブイブイ言わせてた。

江見:IBMでしたよ。

榎:じゃあDOS/Vがでてたくらいのことですかね。

島津:ウィンドウズ3.1とか。

江見:小4くらいからIBMでしたね。

榎:あら、僕らと年代が違う……。

江見:31なんで。

榎:一回り、世代が変わっちゃいましたね。僕は88からなんで……、そっかなるほど、小学校のころからその当時だと5インチですか3.5インチですかね。

江見:CDも小4くらいから。

榎:CD! 僕はカセットテープでしたけどね。

江見:パソコンで闘神都市っていうゲームをはじめてやって、パソコンでゲームできるんや! 嬉しいってなって、モンスター倒すと脱ぐんですよ、おなごが。

榎:おやおや、それは大人がやるゲームじゃないかな(笑)。小学生がやっていいのかな? モンスターを倒すと女の子が脱ぐ、夢中になって倒す、そういう小学生。

島津:そこ、掘り下げて良いんですか?(笑)。

(これがその闘神都市、こんなエロそうなゲームを小学生がやってただと……!)

(おなごが脱ぐとみんな笑うね)

江見:「Piaキャロットへようこそ」とか。

榎:名作。

島津:名作中の名作。

榎:だれもが知っているエロゲーをきちんと通ってきたわけですね。

江見:その年に出るエロゲはほとんどやるっていう。

榎:凄いですね、「鬼畜王ランス」とか。

江見:アリスさんとか。

榎:あーそっちの、お金はお小遣いで買ってたわけですか。

江見:そうです。

榎:エロゲ買うからお小遣い頂戴って言って。

江見:両親共働きでいないんで家には。

榎:あっ「すまんなー裕介、これでエロゲーでも買いなさい」って(笑)。
一人の時間が多かったわけですね、一人でジェンガするも良し、エロゲ―するもよし、ゲームも自分でオリジナルで作ったりとか、そういう経験が全部小学校のときにいろいろやって、その結果これになったっていう、ことですね。
ちょっと昔の話を掘り下げすぎましたね。じゃあちょっと現代に戻りまして、最近どんなゲームで遊んだとか?

江見:わりと、なんでもやるんですけど、昨日は「フォールアウトボードゲーム」やってましたね。

島津:あれ買わないと。

江見:売り切れてるみたいですね。

島津:そうですよねあれは。

榎:やっぱりそうなんですよね、いろんなボードゲームをもともと好きで、遊んでるわけですから、いろんなボードゲームを遊びながらってことですか?

江見:一応リトルケイブにあるゲームは全部自分買いなんで。

榎:リトルケイブにおいてあるゲームっていうのは全部遊んだことにあるってことですか?

江見:いや、手当たり次第に買うんですよ。

(全て江見さんが仕入れたというボードゲームは実に1,000以上! これは遊びきれん)

榎:なるほどね。

江見:遊びたくて買うんですけど、大抵遊べないっていう。

榎:それ誰もが抱えている悩みですよね。

江見:また、先に遊ばれたっていう。

榎:くそーって。

初版即完売、久しぶりにカロリーの高いゲームを作りました

(リトルフューチャー渾身の新作ボードゲーム「東京サイドキック」登場! で、でかい)

島津:先に遊ばれて悔しいもの、「東京サイドキック」ですけど。

江見:本筋に持ってきましたね。

榎:ギュギュギュって本筋行きましたけど。

江見:流石です。

島津:好評みたいですけど。

榎:春のゲームマーケットでもめちゃくちゃ注目されてましたからね。

島津:みんなこのキャラのお面とかつけてましたけども。あのお面なんだろうってたどったらリトルフューチャーさんだったっていうね。これがゲムマ特価で5,500円でしたっけ?

江見:そうですね5,500円。

榎:この大箱で5,500円ってありえないですよね。

島津:人が隠れますからね。

榎:ゲームマーケットでは売れ行きはいがかがだったんですか?

江見:ゲームマーケットでは500個。

榎:おー、サクッと売れちゃったんですね。

島津:500個っていうのは素晴らしいですね。

榎:ゲームマーケット終わってからもどんどん売れていくわけですよね。

江見:そうですね、で、初動でまた500売れて、次作ってるっていう。

榎:えっ、もう1,000個売れちゃってる!?

島津:初版完売ですかもう既に。

榎:5,500円が1,000個売れてるので、×1,000ってもう大金持ちじゃないですか。

江見:まぁ結構原価もかかっているゲームなので。

榎:とは言えどんどこ売れてるわけですから、僕も遊ばせてもらったんですが、めちゃくちゃおもしろいというか、アンドールの伝説と違って、地名が全部知っている東京の駅がいろいろあって、なんかそのへんが不思議な感覚なんですよね。
身近なところで災害が起きているっていう、それが面白くて。

江見:田町で火災がおきたり。

榎:そうそうそう、やべーじゃん、みたいな、ギリギリ僕が遊んだときは最後が間に合わなくてダメだったんですけど。
そのギリギリ感が面白いっていうか、全員で協力して、最後みんなでこうやって立って地図見て「どうしたら間に合う、どうしたら間に合う?」っていうあのひりひり感がめちゃくちゃ楽しかったんですけど、そういうバランスとかも、ずっと考えて?

江見:そうですね、これ1年間作っているんで。

榎:えー。

江見:久しぶりにカロリーの高いゲームを作りましたね。

榎:おー、そうなんですね。

島津:僕もはやく遊びたい。

江見:いつでも(笑)。

(もちろん、リトルケイブにも置いてる)

(遊びたくなったら、リトルケイブにGO!)

KITTYSは感動的なエピソードがあるんです・・・

(優秀作品賞、キッズ賞のダブル受賞! す、すげー)

榎:まぁこういった、大箱も作って、小箱もあるわけですけど。

江見:「KITTYS」は昨年、ゲームマーケット大賞優秀作品賞とキッズ賞のダブル受賞。

榎:ちゃんとそこに書いてあるってことはそこからさらに刷り直したってことですからね、ゲームマーケット大賞2017。

江見:これは3000個くらいは。

榎:3,000個! これはおいくらでしたっけ?

江見:2200円「にゃんにゃん」です。

島津:そういうことか(笑)。

榎:2,200円の3,000個でしょ、大金持ちじゃないですか。

江見:毎回そこに持ってくんですね。

島津:前回、ゲームマーケットで「KITTYS」の専門ブースありましたよね。

江見:そうです、「東京サイドキック」と「KITTYS」は同時に売れないんですよ、僕の中で。

榎:ジャンルが全然違う感じですもんね。

江見:今までいろいろブースとか出させてもらってるんですけど、「東京サイドキック」と「KITTYS」を同時に売ると、「東京サイドキック」の売上がめちゃくちゃ下がるんですよ。

榎:あー、そっか、「KITTYS」のなんかほんわかしたお客さんは「東京サイドキック」を「えっ」てなるし。

江見:そうですそうです。ギャップがすごいんで、ブースをわけたいなっていう。

榎:策士ですね、考えて頭脳でお金を生み出していく。

江見:クズッぽい感じで。

榎:そうですね、全部クズっぽい、ボロ儲けして行くためにどうしたらいいんやってだけを考えているイメージに今日はしたいんですけど。

島津:そんな趣旨でしたっけ?(笑)。

江見:でも、「KITTYS」は僕のイメージを上げる感動的なエピソードがあるんですよ。

榎:それはまぁいいかな。

江見:いやいや(笑)。

榎:じゃあ聞きましょう、せっかくだから。

江見:実は犬派で、猫はそんなに好きじゃないんです、でも猫のゲームを作ったんですけど。

榎:そうですよね。

江見:これは、子猫が家の前の溝にハマってたんですよ。
それで「猫だ」って、泣いてるから、親猫が近くで見ているんですよ、とりあえず猫嫌いだけど子猫を助けだして、めちゃくちゃ引っかかれるんですけど、助けてあげて、その子猫がうちのベランダによく来るようになったんです。
これ猫のお食事をもらう縄張りのゲームなんですけど、そこから着想を得て、「KITTYS」を作ろうっていう。

榎:いやー、すごい、ちゃんとね、猫好きじゃないのに、目の前に困っている猫がいたら、引っかかれながら怪我しながら助けてあげて、そしたらその子猫もお家にくるようになって、それをちゃんとお金に変えた。

江見:オチはそこにもってくるんですね(笑)。

榎:無駄な経験は一個もないわけですね、全ての経験をお金に変えていくわけですね。

島津:可愛いだけじゃお腹は膨れないって書いてますからね。

榎:そうですよね、助けるだけじゃお金は生まれないんですよ。

ボードゲームのアイデアは自転車に乗っているときに考えます

(自転車漕ぐとアイデアが生まれるだと……)

榎:そんな「KITTYS」のね、これは困っている猫を助けるということからアイデアが湧いたって言いましたけど、普段こんないろんなゲームを作っているわけじゃないですか。
これってどういうアイデアの生み出し方をしてるんですか?

江見:だいたい自転車に乗っている間にふと考えますね、自転車に乗っている時って、自転車に乗ってることしか考えないじゃないですか。

榎:まぁそうですね、目的地に向かって右だな、とか左だなとか。

江見:その間って結構いろんなことを考えるんで、その間に考えます。

榎:えっ、「東京サイドキック」も。

江見:そうです、自転車に乗りながら。

榎:自転車に乗れば「東京サイドキック」も作れると!

江見:またクレーム来ますよ(笑)。

榎:じゃあその、ボードゲームが浮かぶ自転車っていうのはリトルフューチャーさんが売ってるわけですか?

江見:いやいや、そんなものはない(笑)。

島津:自転車事業まではじめましたか。

榎:じゃあそうやって、自転車乗りながらいろいろなゲームのアイデア湧いてくるって、結構いろんなジャンルのアイデアが湧いてくるんですね。

江見:そうですね。

榎:すごい、だって幅広いですよね。

江見:コミュニケーションゲームと、これはカードゲームで、こっちがボードゲームで。

榎:なんかそういったとこで自分の中で作りたいジャンルとかってわけではなくて、わりと広いジャンルでなんでも、思い浮かんで作ろうみたいな感じなんですか?

江見:そうです。

榎:天才ですね。

島津:マーケとかも一切すっとばして。

榎:だって、たまたま今のやっているWEBデザインが嫌で作ったゲームが1万個売れ、猫を助けたら売れ、大箱を作ったら売れ、なにしても売れる。

江見:売れてないゲームもありますよ(笑)。

榎:そんな感じで、天才には及ばないなって思った次第です。

島津:我々は凡人だったということですね。

江見:これで終わりなんですか(笑)。

「東京サイドキック」は8月にお盆というキャラが登場します

(「東京サイドキック」の話になり真面目モードになる江見さん)

榎:いろんなお話を聞けましたけど、未来の話を聞きましょうか。

島津:いま、江見さんが想像されているというか、作っている、もしくは作りたい、将来未来の話をいただけると嬉しいです。

江見:「東京サイドキック」のシリーズ化がメインでやっていることなんですけど、リトルケイブもいろいろ。

榎:店舗がね、これでどんどん増やして、お金儲けをしていくわけですよね。

江見:できればもう一店舗くらいは。

島津:もう動かれているんですか。

江見:いやいや、まだ動いてないです、ただ、リトルケイブ作るぞってなる前は、一ヶ月半くらいで作ったんですよ。

榎:自転車乗りながらリトルケイブっていいなーって。

江見:そうです、そんな感じ(笑)。新宿店もそんな感じで作ってるんで。

榎:新宿をチャリを漕ぎながら「ここよくね? ピッポッパここ買うわ」って。

江見:僕そんな金持ちなんですか(笑)。 やりたいわ、そういうの。

榎:お金のイメージしかない。

江見:ぱっと作るかもしれないけど、今のところ何も。

榎:リトルケイブは2店舗経営されていて、もしかしたら思いつきで3店舗4店舗になるかもしれないと。

江見:そうですね。

(リトルケイブ、左:高円寺、右:新宿。3店舗目も期待できる!?)

榎:「東京サイドキック」も毎月イベントをされているっていう。

江見:リトルケイブで毎月イベントをやってまして、オリジナルのストーリーとオリジナルの敵キャラが出てきて、参加した方はその敵キャラを貰えるっていう。

榎:じゃあもうこれを買った方は、毎月そのイベントに参加するとどんどん新しい敵キャラが増えてくるっていう。
良いですね! だって普通に売っているボードゲームを遊ぼうってだけのイベントだったら、持っている人はそこに参加しなくても良いわけじゃないですか、だって持ってるし、友達呼んで家で遊べばいいけど、でもそのイベントに参加しないとそのレアカードはもらえないわけですよね。
ってことはみんなそこに参加することでそこでお金が儲かるわけですよね。

江見:またそれかー(笑)。

島津:毎月やっておられるということで、その8月のイベント(2018年)の予定はどんな感じですかね。

江見:一応7月は女郎蜘蛛を題材に。そしてその次の8月はお盆っていうキャラ。

榎:お盆というキャラ、敵キャラ、よく分からないですけどね、お盆ちゃんがでてくるんですかね。

江見:「魔法少女まどか☆マギカ」っていうアニメで、ワルプルギスの夜っていう最強の敵キャラがでるんですけど、ワルプルギスの夜っていうのはスウェーデンのお祭りで、日本で言うところのお盆みたいなんですよ。
それを日本風にアレンジするとお盆なんです。

島津:お盆ちゃん。

榎:そこに行かないとそのお盆はもらえない。

島津:販売とかは全然予定なしって感じですか。

江見:そうですね。

島津:じゃあ本当に皆さん行かないといけないですね。

「東京サイドキック」では海外展開をやっていて10月にはドイツに行ってきます

(「東京サイドキック」がアメリカンなテイストにはワケがあった)

島津:気になる「東京サイドキック」の今後の拡張のお話も。

江見:12月ごろに次の拡張を今作ってまして、デッドオンザアサイラムというタイトルなんですよ。
「東京サイドキック」っていうと、悪いやつを捕まえて、足立アサイラムってとこに、足立区にある巨大収容所に送るっていう設定があるんですけど、その足立アサイラムの中で囚人たちと戦うっていうストーリー。

榎:おー、こんどそっちが、おもしろそうですね。

江見:で、ヒーローが一人死にます。

榎:えっ! どれが?

江見:それは確定してます、生き返るとかなしで死にます。

榎:ひどい。

島津:じゃあゲームの拡張でありながら、同時にストーリーも進んでいくわけですね。

榎:あー面白いですね、なるほど、それね、島津さんが作った「キズナと螢の物語」も、結構エピソードが進むと主人公が変わっていったりとか。

江見:主人公変わるんですね。

島津:1のあとの話で1の主人公はいるんですけど、違うチームの話で主人公が変わります。
今3を作ってるんですけど、そっちは総集編みたいな感じで、あのキャラが闇落ちしたわとか、あいつが死んだわとかそういう感じをやろうとしていたんで、まぁかぶりかぶったというか。

榎:これはじゃあ12月ですから次のゲームマーケットらへんには、また騒がすかなぐらいの。

江見:そうですね。

榎:じゃあそうやって「東京サイドキック」も拡張考えていて、毎月毎月銭儲けのイベントもされていて。

江見:そうですね(笑)。

榎:そのイベントに行くとそうやってそこでしかもらえない敵キャラがもらえるっていう。

江見:そうですね、一番は海外展開をやっていて、「東京サイドキック」は海外向けで、海外から見た日本ってこんな感じかなで作っているんですよ。
寿司がロボットになったりするんですよ、海外展開をやっていて先月も台湾、今月も上海、来月も台湾で10月はドイツ行くっていう。

榎:アジアから一気にドイツにいっちゃうわけですね。
結構デザインとかキャラクターとかもなんか、そういう、ジャパニメーション大好きな外国人が本当喜ぶキャラクターじゃないですか。

島津:かぐや姫モチーフだったり侍とか。

榎:アメリカ人というかアベンジャーズとか好きな人達も絶対喜ぶだろうキャラクターじゃないですか。

島津:天狗とか和弓を使ったりしますし。

榎:すごい、これはアメリカ賑わしたろと。

江見:それはわりと銭儲けを考えてます。

榎:あーほら(笑)。

江見:先に言いました(笑)。

島津:言われる前に。

榎:ちゃんと流れを汲んでいただいてね。リトルケイブニューヨーク店とかね。

江見:寿司ボードゲームバーとかね。

榎:夢は膨らみますね。

島津:偶然ですけど寿司ボードゲームバーはずーっと昔考えてましたけどね。

江見:僕の提案です(笑)。

島津:おもしろいから、ゲームやりながら寿司を食べる。

榎:ちょうど良いですよねスナックとして。

島津:手も掴むやつあるんですよ指サックが、醤油もジュレにしたらボード汚れないじゃないですか、みたいなことを真面目に考えてた時期がありました。

江見:やらないですか?

島津:やりたいですけど、キズナが売れちゃったんで。

江見:忙しいんですね。

島津:そっちがメインになっちゃてるので。

榎:みんな儲けてるってことでした(笑)。

おわりに

(最後に江見さんから貴重なお言葉が……)

榎:ということでそろそろお時間ですか。だいぶいろいろお話も聞けましたね。

島津:ほんとおもしろかった。

榎:なんか言い残したこととか?

江見:言い残したこと、、死ぬんすか俺(笑)。

島津:遺言みたいな(笑)。

江見:殺される(笑)。

榎:じゃあ、最後にこれを見ている方にメッセージよろしかったら。

江見:そうですね、「東京サイドキック」を買ってください(笑)。

榎:(笑)。

島津:「東京サイドキック」みんなで遊びましょう。はい、というわけで、江見さん今日は本当にありがとうございました。

 

インタビュー情報

島津岳弘:
創作集団タルヲシル株式会社代表。「タルオシルゲームズ」ブランドでボードゲームの制作と、ボードゲームカフェの運営を行っている。
12年間飲食業を渡り歩きながら漫画家を目指していたが芽が出ず、webデザイナーを経て創作集団タルヲシル株式会社を創立する。
サービス業を極めて得た経験から、「常にもう一歩進んだサービスで120%を納品する」がモットー。
2017年12月、ボードゲーム「キズナと螢の物語」をリリース。3月に朗読劇の公演、7月にスマートフォンアプリCOMICOでのマンガ連載、8月に中国語版のリリースなど、広がりを見せるタイトルとなっている。
http://talosil.com

榎ちひろ:
ゲームデザイナー、役者。
1992年から演劇活動を開始。福井工業高等専門学校を卒業と同時に大阪に移動し、野外劇やアングラ劇、プロアマ問わず多数の劇団の公演を観劇し視野を広げる。
1997年には福井に戻り、劇団を設立。旗揚げ公演では400人を動員。以後公演毎に新しいファンを増やし、精力的に公演を行う。
また同年からイベントMC、テレビCMナレーション、テレビCM出演。
テレビ番組でもレギュラー番組を持ち、出演番組は500本以上、テレビCMナレーションに関しては1000本以上経験している。
2018年3月、ボードゲームを原作とした朗読劇「朗読劇キズナと螢の物語」では主役の禰宜田正義役を演じた。
https://enokichihiro.themedia.jp/

撮影場所:
「ボードゲームカフェ ムスビヨリ」
上野駅入谷口から徒歩1分!
和風まったり隠れ家系のボードゲームカフェです。
創作集団タルヲシル株式会社が運営しています。
http://musubiyori.cafe

東京都台東区上野7-7-5 東欧ビル5F

株式会社リトルフューチャー:
ボードゲーム、カードゲームの製作を、ルールからデザイン、印刷まで請け負う制作会社。
オリジナルのゲームも制作しており、受賞歴もある。
代表作:サンゴク、Kittys、東京サイドキック

2016年より高円寺にて、ボードゲームカフェ「リトルケイブ」を運営
広い店内と1000を超えるゲームに加え、美味しい料理が売り。
2017年より新宿にて、2号店を開店
隠れ家的な雰囲気に、ハンモック席もあり、もちろん美味しい料理も。

株式会社リトルフューチャー
HP(http://littlefuture.jp/

ボードゲームカフェ「リトルケイブ」
HP(http://littlecave.jp/

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